治療成績

  • 病名:強迫性障害
  • 期間:2020年12月~2021年8月
  • 症例数:10名

30%改善:50% 20%改善:60%

当院が開院した2020年12月から、2021年8月末までの全症例のうち、強迫性障害として急性期治療終了となった患者様の治療成績をご紹介します。

こちらでは、10名での統計となっています。

結果としては、

  • 30%改善:50%
  • 20%改善:60%

となりました。

こちらは、YBOCSという強迫症状の心理検査をもとに点数の改善割合を基準としています。

治療成績の考察

強迫性障害でのTMS治療成績につきましては、FDAで認可された治験に近しい結果となりました。

  • 薬物療法との併用が基本
  • 暴露刺激の設定が重要

このように感じています。

やはり薬物療法と併用されている方の治療成績が良い印象があり、ただでさえ難治な強迫性障害ですので、TMS治療と薬物療法の併用が理想的です。

また暴露療法をしっかりと行えることも大切で、曝露刺激の設定は個別性があり、現場で工夫をしております。

体系化するべく試行錯誤し、治療成績の向上を目指しています。

また治療に反応されなかった方を対象にして、無料でSMA低頻度刺激を行っています。

一部改善されるケースもあり、治療ターゲットとして経験を深めています。

治療成績を可視化して治療向上へ

東京横浜TMSクリニックでは、治療の前後で精度の高い心理検査を実施することで、治療成績を数字にして評価しています。

当院では、うつ症状に対するTMS治療実施にあたっては、HAM-DやMADRSといった薬の治験などでも実施する心理検査を行います。

こちらは専門家が評価する心理検査になり、自記式のSDSなどとよりも精度が高く、適切な治療判断につながります。

当院ではこのように治療成績を可視化することで、さらなる治療向上を目指しています。

またスタッフが症例サマリーを作成することで、多職種で治療の検証を行っています。

安心してTMS治療を受けていただくために、客観的なデータを発信していきたいと考えています。